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ダンスパウダーとワンピース!雨を制御する究極のアイテム・現実世界での類似点とは?

ワンピースのダンスパウダーとは?

「ダンスパウダー」は、人気漫画「ワンピース」に登場する特殊な粉で、雨を降らせる力があります。

「ワンピース・アラバスタ王国編」では、その存在が重要な役割を果たしました。

この記事では、ダンスパウダーがどのようにアラバスタ王国編のストーリーに組み込まれているのか、また、それがどのような影響を与えているのかを詳しく解説します。

そして、ダンスパウダーのような物質が、実際に地球上に存在するのかどうかも調べてみました。

興味深い事実や裏話も交えながら、ダンスパウダーとワンピースの世界について深堀りしていきましょう。

 

ワンピースにおけるダンスパウダーの役割

ダンスパウダー(Dance Powder)は、尾田栄一郎先生の超人気漫画「ワンピース」に登場する特殊な物質です。

この粉は、雨を降らせる効果があり、アラバスタ王国編で重要な役割を果たしました。

ダンスパウダーの使用目的

ダンスパウダーとは、バロックワークス(Baroque Works)のリーダーであり、王下七武海(おうかしちぶかい)の一人であるサー・クロコダイルが、アラバスタ王国を混乱させて乗っ取るために悪用した物質です。

ダンスパウダーを使って国を混乱させる方法とは?

ダンスパウダーは人工的に雨を降らせることができる物質ですが、その効果は一部の地域に限定されます。

そのため、ダンスパウダーを使用すると、一部の地域では雨が降るものの、他の地域(とくに川下)はさらに乾燥してしまいます。このような不均衡が、地域間での緊張や紛争を引き起こしてしまうのです。

クロコダイルはこのダンスパウダーを悪用して、特定の地域に都合の良い環境を作り、その他の地域を乾燥させることで、わざと国内での混乱と不満を高めました。アラバスタはもともと砂漠の国なので、さらに乾燥してしまうことは死活問題なのです。

そして、世界政府に使用を禁じられているダンスパウダーの使用を国王が行っているかのように偽装することで、国民の信頼を失墜させ、反乱を誘発しようとしていました。

このようにして、ダンスパウダーの使用はアラバスタ王国内で大きな混乱を引き起こす要因となりました。

ダンスパウダーが登場するワンピースのエピソード

ダンスパウダー(人工降雨)の影響で、アラバスタ王国内では反乱軍と王国軍が対立します。

この混乱がサー・クロコダイルの陰謀の一環であることを、ルフィと仲間たちは次第に気づいていきます。

最終的には、陰謀を暴き、クロコダイルを倒すことで王国は救われました。

物語の結末で、空から自然な雨が降り、アラバスタ王国は新たな希望を見いだします。この雨は、王国に平和が戻った証とも言えます。

一緒に闘ってきたビビが王女として王国に残ることを告げると、ルフィたちは仲間の証として左腕に描いた×印を掲げます。

 

ダンスパウダーが出てくるアラバスタ編に登場するキャラクター

https://twitter.com/it6nr6/status/1698995372469985428

ダンスパウダーが登場するアラバスタ編における主要なキャラクターたちに焦点を当てます。

サー・クロコダイル(Crocodile)

クロコダイルは、ダンスパウダーを悪用してアラバスタ王国を乗っ取ろうとする陰謀の主犯です。彼は王下七武海の一人であり、バロックワークスという秘密組織のリーダーでもあります。

モンキー・D・ルフィ(Monkey D. Luffy)

ルフィは、クロコダイルの陰謀を阻止する主人公です。ダンスパウダーの存在とその影響を知り、仲間たちと共にクロコダイルに立ち向かいます。

ビビ(Vivi)

ビビはアラバスタ王国の王女で、ダンスパウダーによる混乱をおさめしようとします。彼女はルフィたちと共に、クロコダイルの陰謀を暴くために奮闘します。しかし、ルフィたちと一緒に冒険の旅には出ず、王国に残ることになりました。

コーザ(Koza)

コーザはアラバスタ王国の反乱軍のリーダーで、ダンスパウダーによる水不足に苦しむ国民を救うために戦います。しかし、後にダンスパウダーの陰謀を知り、ビビと共に平和を取り戻すために行動します。

ペル(Pell)

アラバスタ王国の護衛隊副官。バロックワークスによる宮前広場爆破を阻止した功労者。ルフィを命がけで救った恩人でもあります。

ダンスパウダーの元ネタとは?

「ワンピース」に登場するダンスパウダーは、多くの読者が注目するアイテムの一つですよね。

この粉は、雨を降らせる効果がありますが、その元ネタとされるものが実は存在します。それは「ヨウ化銀(AgI)」です。

ヨウ化銀とは、銀(Ag)とヨウ素(I)からなる化合物です。この物質は、人工降雨(自然に雨を降らせる技術)において「シーディング」と呼ばれるプロセスで使用されます。

ヨウ化銀は、自然界でもごく稀に産出される物質で、黄色い粉末状のものです。

このヨウ化銀は、雲の中で水分と反応し、雨を降らせることができるのです。

微量の毒性がありますが、現在のところ、人工降雨程度での健康被害は報告されていないようです。

ダンスパウダーとヨウ化銀の関連性

ヨウ化銀は、気象操作で実際に使用されることもあります。例えば、北京オリンピックの開会式でも、ヨウ化銀が使われて雨雲を消散させたとされています。

このように、ダンスパウダーの元ネタである「ヨウ化銀」は、現実世界でもその効果が試されています。

ダンスパウダーの影響

繰り返しますが、ダンスパウダーが登場する「ワンピース」のエピソードでは、この粉がもたらす影響が深刻に描かれています。

ダンスパウダーは、ある場所で雨を降らせると、他の場所ではまったく雨が降らなくなるという設定でしたが、これは「ヨウ化銀」の場合も同じだとされています。

現実世界での気象操作がもたらすリスクを、物語を通じて警告しているともいえるでしょう。

 

気候の人工操作のメリットとデメリット

メリット

  1. 降雨量の調整:農業地帯での降雨量を増やすことができ、作物の生産量を向上させる可能性があります。
  2. 災害の予防:事前に大雨や雪を制御することで、洪水や雪崩などの自然災害を防ぐことができる可能性があります。
  3. イベントの成功:大規模なイベント(例:オリンピック)での天候を制御し、成功確率を高めることができます。
  4. 水資源の確保:水不足が問題となる地域で、人工的に雨を降らせることで水資源を確保できる可能性があります。
  5. 大気の浄化:人工的な降雨を使って、大気中の汚染物質を地上に落とすことができる可能性があります。

デメリット

  1. 環境への影響:一箇所で雨を降らせると、他の地域での降水量が減少する場合があります。
  2. 倫理的問題:自然環境を人為的に変えることに対する倫理的な議論が存在します。
  3. 高いコスト:気象操作には高度な技術と多くの資源が必要であり、そのコストは非常に高額です。
  4. 不確実性:気象操作の結果が必ずしも予測通りになるわけではなく、失敗するリスクもあります。
  5. 国際的な問題:一国が気象を操作すると、その影響が隣接する国にも及ぶ可能性があり、国際的な問題を引き起こすことも考えられます。

中国の人工降雨

https://twitter.com/gorin/status/1027817268053528577

多くの人が中国における人工降雨に興味を持っているようですね。

ダンスパウダーは、漫画「ワンピース」の中での架空の物質ですが、現実世界では中国が、人工降雨の技術が高度に発展しています。

中国における人工降雨の技術

中国は、人工降雨の技術において世界を圧倒的にリードしています。

中国では約35,000名のスタッフが気象プログラムに従事し、すでに人工降雨が農作物の生産や自然災害防止に用いられています。

特に、2025年までに国土の約56%をこのプロジェクトの対象にする計画があります。

人工降雨の試みには、ヨウ化銀(Silver Iodide)や液体窒素という物質が使われています。これらを雲に散布することで雨を降らせる効果があります。

人工降雨の影響と課題

人工降雨は、農業や水資源の確保に貢献していますが、その一方で、ヨウ化銀や液体窒素の過度な使用による将来的に人体に与える影響や環境への影響も懸念されています。

人工降雨の仕組み(ヨウ化銀の場合)

  1. シーディング:ヨウ化銀を含む物質を飛行機やロケットランチャーで雲に散布します。
  2. 雲粒の成長:ヨウ化銀が雲の中で水蒸気と反応し、雲粒が大きくなります。
  3. 降雨:雲粒が一定の大きさに達すると、重力によって地表に落下し、雨となります。
日本を含め人工降雨の研究は約50ヵ国で行われ、気候の人工操作ができる国は中国の他にも多数ありますが、中国ほど大規模で積極的に行っている国はないようです。

 

ワンピースの「ダンスパウダー」に関するQ&A

Q1: ダンスパウダーはワンピースのどのエピソードで登場しますか?

A1: ダンスパウダーは、ワンピースの「アラバスタ王国編」で登場します。この物質は、アラバスタ王国の乾燥した気候に雨をもたらすために使用されていますが、その使用が国内での紛争を引き起こしています。

Q2: ワンピースでダンスパウダーの使用が問題視される理由は何ですか?

A2: ダンスパウダーは雨を人工的に降らせる力がありますが、その影響は一部の地域に限定されます。そのため、ダンスパウダーを使用した地域では雨が降る一方で、他の地域はさらに乾燥してしまいます。この不均衡が、アラバスタ王国内での紛争や不満を生んでいます。

Q3: ワンピースでダンスパウダーは誰が作ったのですか?

A3: ワンピースの物語内でダンスパウダーの発明者は明確にはされていません。この物質はアラバスタ王国で非合法とされていますが、バロックワークス(悪党の組織)のリーダー、サー・クロコダイルがこれを悪用して、王国を混乱に陥れようとしています。

ダンスパウダーのような物質は現実に存在する!

海賊イメージ

この記事を読んで「ワンピースにおけるダンスパウダー」に関する疑問が解消されたでしょうか。

ダンスパウダーとヨウ化銀は、それぞれ異なる世界で「雨を降らせる」効果を持っています。

ダンスパウダーはフィクションの世界で、ヨウ化銀は現実の科学で使用されています。

けれども、人工降雨の問題はフィクションと現実が交錯する興味深いテーマと言えるでしょう。