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富士サファリパークの事故2件を徹底解説!祖父母夫婦と孫の事故との関連は?

富士サファリパークの事故とは?

静岡県裾野市の「富士サファリパーク」は、家族連れや動物好きにとって魅力的な観光スポットですが、過去には痛ましい事故も発生しています。

この記事では、2005年と2012年に発生した2つの重大な事故について詳しく解説し、これらの事故から学べる教訓について考察します。

2つの事故とは、ヒグマとゾウに飼育員たちが襲われた事件です。

祖父母夫婦と孫に関係する事故は、群馬県富岡市の「群馬サファリワールド」のトラゾーンで1997年に発生した別の事故になります。

こちらも関心のある方が多いようなので、あわせてご紹介します。

富士サファリパークの事故①ヒグマ・飼育員

事故の詳細

  • 事故発生日: 2005年10月25日
  • 場所: 静岡県裾野市、富士サファリパーク
  • 被害者: 田村知弘さん(34歳、勤続14年のベテラン従業員)が死亡、別の新人従業員が負傷

事故のいきさつ

事故は、開園準備の一環として、ヒグマを飼育小屋から放し飼いエリアに移動させている最中に発生しました。

通常、この作業は安全な場所から別の従業員が飼育小屋の扉を開け、田村さんが四輪駆動車でヒグマを放し飼いエリアに追い込む手順で行われます。

しかし、何らかの理由で田村さんは車外に出ており、その結果、ヒグマに襲われるという悲劇が起こりました。

事故後の影響

田村さんは頭や左足などをかまれ、搬送先の病院で死亡が確認されました。

田村さんは勤続14年のベテラン従業員であり、その死は富士サファリパークだけでなく、関係者にとっても大きな損失でした。

事故の詳細な原因や、田村さんがなぜ車外に出ていたのかは不明ですが、この事故によって、ご遺族が園と一緒に作業をしていた飼育員に対して訴訟を起こすことになりました。

なお、この事故は、田村さんの奥さんが出産のために、里帰りをしている最中の出来事でした。

富士サファリパークの事故②ゾウ・飼育員

事故のいきさつ

  • 事故発生日: 2012年10月16日
  • 場所: 静岡県裾野市、富士サファリパーク
  • 被害者: インサボン・カムホンさん(30歳、ラオス国籍)

この事故は、18歳の母親ゾウとその生後2日目の子ゾウがいるゾウ舎で発生しました。

午前3時前後、カムホンさんを含む飼育員たちは、子ゾウの様子を確認するためにゾウ舎を訪れました。

その際、母親ゾウが突然、子ゾウを攻撃し始めました。

カムホンさんは子ゾウを守ろうとしてオリに入ったところ、母親ゾウに襲われ、上半身を踏まれたとみられ、その後、死亡が確認されました。

インサボン・カムホンさんについて

インサボン・カムホンさんは、約15年間ゾウの飼育に携わっており、昨年7月に事故を起こした母親ゾウとともに富士サファリパークに来たばかりでした。

彼は、子ゾウが生まれる前後から、食事も仮眠もゾウ舎で過ごしていました。

カムホンさんのこの献身的な姿勢は、彼がどれほどゾウたちを愛していたかを物語っていますね。

事故後の対応

この事故を受けて、富士サファリパークは事故当日に休園となりました。

サファリパーク側は、事故の詳細な調査を行い、再発防止に向けた対策を検討しました。

なお、事故に関与したゾウの殺処分は行われませんでした。

この事故は、ゾウのような大型動物を扱う際のリスクと、出産直後の動物の行動が予測不可能であることを改めて示しました。

上野動物園の教育普及担当者によると、ゾウは出産後も通常、オリの中に入らずに世話をするのが普通であり、出産直後は思いもよらない行動を取ることがあるとのことです。

この事故を教訓に、動物の行動パターンに基づいた安全対策の強化が求められます。

番外・群馬サファリワールドの事故/ベンガルトラ・祖父母夫妻と孫

富士サファリパークの事故

事件の詳細

  • 日時: 1997年8月2日
  • 場所: 群馬サファリワールド、トラゾーン
  • 被害者: 60代の祖父母2名が死亡、生後3ヶ月の孫は無事

事件の経緯

当日、家族は、群馬サファリワールドを訪れていました。

彼らはトラが放し飼いにされているトラゾーンを、自家用車2台に分乗して見学していました。

事故は、乳児が泣き始めた直後に発生しました。

泣いている孫を前を走る母親の車に連れて行こうと、祖母が車外に出た瞬間、体重約200キロのベンガルトラに襲われました。

祖母を助けようと運転席から外に出た祖父も、別のトラに襲われました。

祖父母は共に全身をかまれ、残念ながら死亡しました。

しかし、生後3ヶ月の孫は、駆けつけた係員によって救出され、奇跡的に無事でした。

事件後の影響と教訓

この悲劇は、サファリパークでの安全対策と訪問者の安全意識に関する重要な議論を呼び起こしました。

群馬サファリワールドでは、訪問者に対して「車から降りないでください」と何度も呼びかけていましたが、この事故は猛獣の恐ろしさを忘れた一瞬の油断が招いたものでした。

対策と結論

この事件を受け、群馬サファリワールドを含む多くのサファリパークでは、訪問者への安全ガイドラインの徹底、緊急時の対応訓練の強化、安全対策の見直しが行われました。

また、この事件は、サファリパークを訪れるすべての人々に、安全規則の遵守の重要性と、野生動物の予測不可能な行動に常に注意を払うべきであるという教訓を残しました。

富士サファリパークの事故の教訓/大型動物は予測不能!絶対に車からは出ない!

富士サファリパークで起きた2件の事故は、私たちに動物園やサファリパークでの安全管理の重要性を再認識させました。

これらの事故を通じて、訪問者と従業員の安全を守るためには、常に警戒心を持ち、安全規則を遵守することが不可欠ですね。